カルバマゼピンのあれこれ

カルバマゼピンはてんかんの大発作や精神運動発作のほか、てんかん性格やてんかんに伴う精神症状の治療に主に使われています。カルバマゼピンを使用する前に効果や副作用、使用上の注意をよく確認して正しく服用しましょう。

高齢者のてんかん・カルバマゼピンと新薬の違い

てんかんは子どもの発症率が高い脳病です。
3歳が最も発症リスクが高く、成人になると発症率は低くなります。
しかし、過去にてんかんに罹ったことがなかった人でも、高齢者になってから新たに発病することもあります。これを高齢発症てんかんと言います。ここでいう高齢者の定義は、65歳以上です。
高齢者のてんかんが若年者と異なるのは、原因がわかっている症候性のてんかんが多いところです。脳卒中、動脈硬化、脳腫瘍、など脳に障害が残る病気が原因で発症するケースが多いです。これが高齢者のてんかんの2/3を占めており、残りの1/3は原因がわからない特発性てんかんです。
はっきりとした調査のデータはありませんが、年齢が上がるにつれて有病率が高くなるとされています。
高齢者の症状で多い発作型は、複雑部分発作です。けいれんがない、意識が障害される、といったケースが多いです。
部分発作に対しての第一選択薬は、カルバマゼピンとなっています。ちなみに、全般発作に対しての第一選択薬はバルプロ酸ナトリウムです。
カルバマゼピンが効かない場合には、第二選択薬として他の薬に切り替えたり、他の薬と併用させる場合もあります。
カルバマゼピンは昔からある薬ですが、これに対して新薬も登場しています。
新薬として有名なのは、レベチラセタムという薬です。これまでの抗てんかん薬とは違う作用で、過剰興奮を抑え、抑制系を強める抗てんかん作用を発揮します。
今までの抗てんかん薬は興奮を抑えるか、もしくは抑制系を強めるか、というどちらの働きかしか持っていませんでしたが、新薬では興奮を抑えながら抑制系を強めるという療法の働きがあります。レベチラセタムは、全般発作の欠伸(けっしん)発作以外の抗てんかん薬として使われています。